怪しげな破綻
このニュースが流れた際はなるほどそうかもとは思いましたが、
しかしどうも納得がいきません。
この会社の資本金は600万円です。
負債額は160億円。
これはつまりこの会社の事業資金は殆ど借入金ということになります。
経営者は自分の金は出さず、金を借りてホテルを建てまくり、
想定外の事態に陥ったのだから、借りた金はなかったことにして欲しい、
などとずいぶん虫のいい話しをしているように感じます。
そして民事再生法を選択した事により、経営者はそのまま残り、会社も存続する方向で債権者の同意を得たい訳です。
ただし民事再生法では担保権の行使は可能となるので、
銀行は担保物件の処分をしたいところなのですが、
現在ホテルの物件は価格が急降下していると考えられますから、
抵当権を設定しているホテルを競売にかけたところで、
債権をどの程度回収出来るかは甚だ不確定となっていると考えます。
このことは債務者にとって有利な状況と言えますので、
銀行は話し合いに乗る可能性もあります。
もし話し合いで借入金の大部分を帳消しに出来れば、
経営者の思惑通りとなります。
一方この会社の親会社となるWBF(ホワイベアファミリー←旅行会社)は破綻していません。
まさかとは思いますが、借入金をホテル会社に集中させて倒産させたのでは?
なとというのは私の邪推であればいいのですが。
今は人手不足により集められた外国人社員の心配をしています。
現在の状況では日本での再就職など不可能でしょうし、
(もちろん日本人でも難しいのは承知しています。)
日本に悪いイメージを持って帰国して欲しくないのですが、
私にはどうしようもありません。
私自身には損害はありませんが、この後のことも気にかかる倒産劇になりました。