新幹線札幌駅の2

札幌市がJR北海道と妥協したようです。

北海道新幹線札幌駅のホームをどの位置に造るのか、

という問題については、札幌市が推す現駅案と、

JR北海道が主張する大東案のどちらかに、3月末迄に決定する予定です。

しかし今日の時点で、札幌市がJR案に同意したというニュースが出されています。

大東案は現在の札幌駅より200m以上東に、新しい駅舎を建設して新幹線のホームを造る案です。

これを決定するのは、国交省、北海道、札幌市、JR北海道、鉄道建設･運輸施設整備支援機構の5者協議です。

この協議は非公開で行われており、話し合いの内容は市民には分かりません。

この札幌市の方針転換の理由を考えてみます。

大東案は、現駅案の建設予定費を55億円上回っています。

この差額をJRが負担するというだけで、札幌市が妥協するとは思えません。

札幌市は札幌駅東側の再開発を進めています。

この再開発と新幹線の駅舎建設について、

札幌市にJRが協力する内容が話し合われたのではないか、

などと私は考えています。

( もちろん間違えているかもですが )

問題は、JR北海道が既に赤字路線問題で頓挫している状態で、

国の支援が無ければ、経営破綻の可能性があることでしょうか。

これを救済するスキームを国交省が準備しているとすれば、

札幌市の妥協は理解出来ます。

とにかくすぐに決定しなければ、2030年の開業に間に合いません。

決まりそうなのは朗報でしょう。